こんな時に治療が必要!
「何もしなくてもズキズキ痛い」「銀歯が噛むと痛い」「歯茎にニキビのようなできものがある」
などがあげられます。
詳細は来院時に視診、触診、レントゲン等で判断できます。
歯の神経の治療は2〜5回ほどで歯の内部の神経や感染物質を取り除く治療を繰り返し、痛みや、膿(ウミ)を取り除きます。
この根管治療をしっかり行わないと、歯が入り一旦治療が完了としても、また悪くなり、結局は抜歯になったりするため、患者様の「歯の一生」に関わる非常に重要な治療だと思っています。
当院では、患者さんの歯をできるだけ抜かない為、この根管治療に力を注いでいます。
歯の根の中には、神経や血管の通り道が存在します。
内部は虫歯のない健康状態では基本的に無菌状態であり、常に歯に栄養を送っています。
虫歯の放置や重度の歯周病による細菌の感染により、痛みを生じたり、死んでしまいます。
歯の神経が死んだ後は、腐り、菌が増殖し、膿を出します。しかし、上方に膿の出口は
塞がれているので、下方の歯の根の先に膿が溜まります。
下の絵のように基本的には上から下へ感染が進んでいきます。

なかなか治らない理由
実際の根管治療は非常に難しく時間を要する治療であり、痛みを伴ったり、なかなか
治らなかったり、患者様も辛いと思うことも少なくないとは思います。
理由は横の絵のように、歯の根は十人十色で複雑な構造をしている場合があるからです。
ですので根管治療はじっくり時間をかけて丁寧な処置を行う必要があります。
例えば、抜くしかないと診断された歯でも、状況によっては抜かなくて済み、結果、
再びしっかり噛めるようになる事も多々あります。

歯の根の治療のほとんどは、歯の内部から除菌する治療ですが、それでも改善が見られない場合は、外科的処置も行います。
膿が溜まった袋と、根の先ごと切除する方法です。これも的確に行えば抜歯を免れること
があります。
歯の神経の役割

歯の神経がなくなると

歯の神経がなくなると痛みは感じなくなります。
しかし、歯の神経を取り除くということは、血管を含め歯髄全体を取り除くことを意味します。
そのため、神経を取り除いた歯は、血が通わなくなり栄養などが届かず、やがて歯本来の抵抗力がなくなり、枯れた木の枝のようにもろく欠けやすくなります。
また、再びムシ歯になっても、それを伝えるセンサーを失っているため、ムシ歯の発見が遅れてしまいます。
神経の治療が必要な場合とは

神経にまでムシ歯が進行したり、外傷により神経が傷ついている場合には、やがて神経が死んで化膿し、場合よっては顔が腫れたり、菌が全身にまわり熱が出ることがあります。
この被害を食い止めるために、歯の神経を取り除く治療が必要となります。神経の治療は、病んだ神経を取り除き、消毒をおこない、バイ菌が入らないよう歯の根に防腐剤を詰め 密封する処置を行います。
神経の治療の後は、被せ物(クラウン)を作ります。
ムシ歯が進行する前に予防・治療をしましょう!